#6 【勉強法】アウトプットの意味とその方法① #アウトプット大全
「インプット」と「アウトプット」
この言葉を聞いたことがない人はいないだろう。
だがその違い、意義について正しく説明できる人は少ないのではないだろうか。
今日は樺沢紫苑先生の書かれた「学びを結果に変えるアウトプット大全(サンクチュアリ出版)」を読んで、大事だと思ったことを紹介します。
インプットとアウトプットの違いは?
・「インプット」とは脳に情報を入れること、つまり「入力」することである。
勉強では「読む」と「聞く」がこれに当たる。
・「アウトプット」とは脳に入ってきた情報を処理し、外界に「出力」すること、
つまり「話す」「書く」がこれに当たる。
・インプットとアウトプットが違うことはわかるが、その意味について説明できる人は
少ないだろう。
アウトプットは運動である
インプットとアウトプットの最大の違いは何か?
それはアウトプットは運動であることである。
書くときには手の筋肉を使うし、話すときには口や喉の筋肉を使う。
一方、インプットでは筋肉は使わず、脳に知識を叩き込んでいく。
記憶に筋肉が関係あるのか?と思うかもしれないが実は大きく関係するのだ。
運動神経を介した記憶は「運動性記憶」といい、一度記憶すると忘れにくいという特徴がある。(ex. 自転車に長い間乗らなくても、乗れなくなることはないよね~)
一方、教科書を読んで覚える暗記は「意味記憶」といい、覚えにくく忘れやすいという特徴を持つ。(意味記憶はテスト勉強などでは最悪の勉強法かもしれませんね( ̄ー ̄)
アウトプットの基本原則
ここからはアウトプットをする上で重要な原則を4つ紹介します。
2週間に3回使った情報は記憶される
人間の脳は、重要な情報は「長期記憶」として保存し、重要でない情報は忘れるようにできている。重要な情報とは何回も使用される情報のことである。せっかくインプットしてもその情報を使わなければすぐに忘れてしまうのである。
脳に入力された情報は「海馬」に2~4週間に保存され、その間に情報が何度も使用されると、情報を「側頭葉」に長期記憶として保存する。側頭葉に保存された記憶は忘れにくく、長期間覚えていることが可能である。
目安としては、情報の入力から2週間以内に3回以上アウトプットすると長期記憶として定着しやすいと言われており、学習の際には参考にすると良いだろう。
出力と入力のサイクルを繰り返す
インプットをして新たな情報を頭に入れ、アウトプットにより定着させる。ここまでは順調だがこれで終わってしまっては意味がない。
アウトプットができたら、また次のことをインプットをする。
インプットとアウトプットをどんどん繰り返すことで、成長し続けることができるのだ。
フィードバックも大事
インプットとアウトプットをして満足していてはいけない。
アウトプットをして次のインプットをする前に絶対にやる必要があるプロセス、
それが「フィードバック」である。
フィードバックとはアウトプットを見直したり、改善したりすることで、次のインプットに修正を加え、同じことを繰り返すことを避け、より効率的に成長することができるようになる。
インプットとアウトプットの比率は3:7がベスト
勉強の時にインプットとアウトプットにそれぞれどのくらい時間をかけているだろうか?
科学的に学習効率の最も良い比率はインプット:アウトプット=3:7である。
アウトプット時間はインプット時間の2倍以上にするよう心がけると良い。
(この数字はコロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士が100人以上の子どもたちに、人物プロフィールを覚えて暗唱させた実験結果に基づく。覚える時間(インプット時間)と練習する時間(アウトプット時間)の割合を変え、最も高い結果を出したグループを調べた。最も結果が良かったのは、インプットとアウトプットが3対7のグループであった)
アウトプットのメリット
アウトプットには次のようなメリットがある。
記憶に残る
アウトプットを正しく行うことで、知識の定着は圧倒的に強固なものになる。
現実が変わる
インプットでは脳内の世界観が変わるだけだが、アウトプットにより行動することで
現実世界を変えることができる。
自己成長
インプット→アウトプット→フィードバックのサイクルを繰り返すことで確実に
前の自分よりも成長できる。
圧倒的な結果
自己成長が進み、現実がどんどん変わってくると、仕事、学業、人間関係などあらゆることがいい方向に変化する。
楽しい
以上のことが実感できるようになるとアウトプットするのが楽しくて仕方なくなる。
他人からの評価も上がりモチベーションも上がり、さらにアウトプットしたくなる、無限ループにハマるだろう。
(アウトプットが楽しいっていう領域まで行けるのは限られた人のみかもしれないけど行ってみたいですね)
次回は具体的なアウトプットの方法について紹介していきます!!
ここまで読んでいただきありがとうございました。